寒くなりましたね。今日は小春日和でしたが、自転車通勤の私はぼちぼち覆面スタイルにならないと…(笑)
「小雪(しょうせつ)」雪の便りが届く頃。と言っても、まだまだ本格的冬の到来ではありません。次に控える「大雪」までは、まずは「小雪」程度ってことでしょうか。
ただ、日差しも弱まり、紅葉も終盤。色付いた葉が散り始め、暖房器具を急ぎ出したり、お歳暮の準備にとりかかるのもこの頃から。
最近は早割などと気分も乗らない頃からお歳暮選びが始まりますね…。季節感って大事だと思うのですが…。
また、11月23日は「新嘗祭(にいなめさい)」で、
新穀の収穫を感謝するお祭りで、今も一部の神社では祭典が行われています。この時期に収穫される一期作の穀物を食すことを「新嘗」と呼ばれています。すでに新米は頂きましたが、今は「勤労感謝」となったこの日ですが、感謝して生かしていただくという心が根付いている日なのでしょうね。
さて、この時季の七十二候はあまり普段気付かない時候のような気がします。
初候(11月22日~11月26日)は
五十八候 「虹蔵不見(にじ かくれてみえず)」
日差しが弱まると、夏から秋にかけては雨上がりなどに見えていた虹が見えにくくなります。見えてもぼんやりとすぐに消えてしまいます。やはり虹は夏空が似合いますね。
二十四節気の「清明」の末侯に「虹始見(にじはじめてあらわる)」という候があったのを覚えておられますか。これと対の候となっています。
次の候は月末からとうとう師走になると、
11月27日~12月 1日
次候 五十九候「朔風葉を払う(きたかぜ このはをはらう)」
冷たい北風が木の葉を散らす頃。
「朔(さく)」という字は、「一」や「最初から始まる」という意味なので、方角の「北」となり、「朔風=北風」となったのでしょうね。
日々、北風が強くなり、木々の葉がどんどんと落とされていきます。この冬の景色はただ、寒々とした枯れた景色ですね。
でもこの不完全となってしまった木々に「美」を見出し、「枯山水」のお庭が愛でたり、ひいては「わび、さび」につながっていくような気がします。「無」から何かを見出すことで、その季節を楽しむ。古来から日本人は心から四季を愛していると思うところです。
この節気にはもちろん末候があるのですが、次回のブログで書かせていただきたいと思います。次回は12月3日「カレンダーの日」のお話もしないといけないので。
あっという間に、いい秋の季節が流れ、冬となります。
私の仕事もだいぶ落ち着いてきました。後は、来年のカレンダーを待ってくださっているエンドユーザー様にちゃんと届くことを祈っています。