2013年11月8日金曜日

立冬 11/7~11/21 七十二候 初候・次候・末候

冬の気始めて立つ頃となりました。
まさしく、冬の始まりを意味します。
「立」には新しくなるという意味があり、立春、立夏、立秋、立冬を、四立(しりゅう)といい、季節の大きな変わり目を言います。
朝夕がぐっと冷えこみ、陽射しも弱まり、冬が近いことを感じる頃。木枯らし1号が吹いたり、北の地域では、平野部でも初雪となる頃でしょうか。

さて、この時季の七十二候には寒い冬に咲く花が登場です。
11 7日~1111日 初候
五十五候 「山茶始めて開く(つばき はじめてひらく)」
なぜ、つばき??と思われるかもしれませんが、この山茶(つばき)とは、「椿」のことではなく、山茶花(さざんか)を指しているそうです。
パッと見た感じは見分けが難しいですが、山茶花は冬の花、椿は春の花といわれることもありますね。たしかに、つぼみがふくらんできています。

寒さも厳しくなり始める頃、
1112日~1116日 次候
五十六候 「地始めて凍る(ち はじめてこおる)
大地が凍り始め、土が堅く凍てついた朝を迎えるという日々がやってきます。
さぁ、本格的に冬支度をしないと…。空気の冷え込みが一段と厳しくなり、「頬を刺すような・・」といった表現がぴったり。

この頃、「こおる」という言葉をよく耳にします。
川が凍る。滝が凍る。波も凍る。月まで凍る・・・などなど聞くだけで、ゾクッと震えてしまいそうな響きです。ただ、水が凍る時は「氷る」って書くんですよね…(常用外かもしれませんが…(笑)

11月15日は「七五三」。直接暦とは関係ないのですが、江戸時代の三代将軍徳川家光の頃から定着した伝統行事。なぜ、この日なのかというと、その当時の暦の中で、一年で一番縁起のいい日がこの日だったと言われています。当時、「暦」はほんとに生活の一部というかかなりの部分をしていていたようですから。
男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の成長を祝って、神社に詣でる行事ですね。私は神社に連れて行ってもらった記憶(と言っても写真です。派手な着物に、頭に重そうな飾りをつけて、千歳飴を手に、なぜか運動靴でした。(笑))がありますが、お寺詣でのところもあると聞いたことがありますが、各地いかがなのでしょうか。

「立冬」の最後に、また冬の花が七十二候に出てきます。
1117日~1121日 末候
五十七候 「金盞さく(きんせんか さく)」
キンセンカって、こんな時期に咲く??と思ったら、ここでいう「きんせんか」とは、「水仙」のことなんですよ。初候の、椿=山茶花と同様、花が違います。

水仙は水さえあれば枯れないから、仙人のようだということで、「水仙」だとか…??
確かに、花瓶に入れた切り花の水仙もとても長持ちしますね。
でも、水仙って今頃咲く??って言われそうです。だって、国内で早いところでも12月初旬しか咲かないのに…。と思われるでしょうが、この12月は、旧暦の11月に当たるので、この立冬の末候あたりで正解なのです。
よく考えないと、旧暦、新暦、お花見シーズンがごちゃごちゃっとしますよね。

まぁ、自然相手ですから、条件が揃えば、ちゃんと咲いてきますから。ご心配なく。
この季節のいいお天気、良い陽射しを「小春日和」といいますが、「忘れ花」や「二度咲」と言って、条件が揃いすぎて、「もう春が来た」と勘違いして咲いてしまう花もありますね…。

と、目で感じることの多い冬の始めですが、「食」もその寒さがありがたくなります。
霜の降りた畑で採れた葉物に歯ごたえが出たり、栄養分も凝縮され、甘くおいしくなりますね。
「寒締め」のほうれん草やシャキシャキハリハリの水菜やいい香りを放つ菊菜(春菊)など…「お鍋」がいいなぁ…。
さて、うちの仕事もあと少し。背筋が凍りつくようなトラブルやクレームが起こらぬよう、社内の管理を徹底するべく、背筋をシャキッと伸ばさないと。


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