2012年7月20日金曜日

大暑


この日曜日722日は二十四節気の第12番目の大暑(たいしょ)。

字のごとく、快晴が続き、気温が上がり続け、本格的な夏の到来となるころ。
今日の大阪は「戻り梅雨」と重なり、まさにその通りに猛暑、多湿となっています。
「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」。
農家にとっては草取りや害虫駆除など、辛い農作業の頃となり、戴くばかりの私は感謝し切りです。

この「大暑」の数日前に「土用」があります。今年は719日。
(土用とは、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間を指します。)
特に、夏の土用を指すことが多く、その期間中の「丑の日」(今年は727)
「土用の丑の日」と呼び、この暑さを乗り切りために、鰻を食べる習慣があります。
今年は27日、1回だけですが、年によっては、丑の日が2(一の丑、二の丑と呼びます)の年もあります。と、鰻屋さんは2回オイシイ!!!??
この習慣には諸説あるのですが、ある本には…、
江戸時代(1800前半)、平賀源内が始めたそうな…。それも、「商売っ気」たっぷりで考えられ、大当たりしたとか…。

いつの時代も、「発想」「ユニークさ」「センス」などが大ヒットを生んでいるようですね。
私もいろいろ思案してみるが、こうも暑くては新しい発想など思いつくはずもなく、いかに涼しく過ごすか、今夜はどんな美味しいものを食べようかばかり考えてしまいます。情けない…。
「鰻」は確かに精が出るらしいですが、同じ長いものなら、「穴子」の方が私は好きですね。

とにかく、この猛暑、各地各人それぞれと思いますが、元気に乗り越えたいものです。
この次の節気は暦上では「秋」になります。

2012年7月7日土曜日

小暑(しょうしょ)


小暑は二十四節気の第11番目。だいたい毎年この「七夕」の日に当たります。
今年のカレンダーも半分が終わってしまいました。7月に入り、カレンダーをめくってみると、急に「夏柄」になったと感じられた方も多いのでは・・?
梅雨明けが近づき、夏到来。暑さ本番となり、ぼちぼちセミが鳴き始めます。
「大暑来れる前なればなり」
この頃は集中豪雨が多く発生する時季でもあります。まさに、現在も各地に被害が出ていますね。心配です。
とにかく、暑さに負けないように、しっかり食べないと。
関西の夏と言えば、鱧[はも]ですね。鱧は「梅雨の水を飲んで美味しくなる」と言われるくらいですから、これからが本番。
大阪の天神さんや京都の祇園さんのお祭りの頃はほんとにおいしくなります。
上手に「骨切り」された「鱧のおとし」を梅肉で・・。
早速、昨夜は大阪の黒門市場で仕入れた「鱧」を頂きました。これからの夏の楽しみです・・。
・・・・ついつい食べる話になってしまい、「暦」を忘れておりました…失礼!!
さて、この小暑と同日が「七夕」
七夕は日本では昔、収穫の無事を祈り、機織りの女性が衣を神にお供えする行事を行っていたそうです。その風習に、中国の織姫・彦星伝説が結びついて今継がれているのが「七夕祭り」だといわれます。
そうそう、この小暑から立秋(次の次の節気)あたりまでを「暑中」と言い、暑中見舞いのはがきを出し始める頃にも当たります。
最近、「暑中見舞い」って書かれましたか。私は書かなくなったなぁ…。
郵便局の「かもめーる」も買ったことがない気がします。
手紙を書くのは好きなんですが、どうも、決まった時期に「はがき」を書くというのは苦手…。
でも、こんな情報過多高速の時代だからこそ、少しゆっくり手書きもいいのかも…。
各地、この週末はお天気が不安定なようなので、うまく天の川が見えるかどうか。
大阪は世間が明るすぎて、元々天の川は見えません・・涙。
ただ、今夜は想像力を働かせ、天の川があるつもりで、この季節に欠かせない、竹団扇(たけうちわ)を揺らしながら、ゆっくりと夜空を見上げてみたいと思います。

2012年7月1日日曜日

半夏生(はんげしょう)


7月1日は雑節の一つで、「半夏生」
半夏生というドクダミ科の漢方薬にもなる薬草が生える頃という意味から言われているとか。この前の「夏至」と次の二十四節気までの間くらいにある暦日です。
雑節(ざっせつ)とは、二十四節気などの暦日のほかに、季節の移り変りをより適確にわかりやすくするための特別な暦日(節分や彼岸など)のことであるって以前のブログには書いたのですが、覚えていただいていないかな…。
ただ、この日にはあまりいい印象がなく、
天から毒気が降るから、井戸にふたをしないといけないとか、毒気に満ちるので、毒草(半夏)が生えるとか、種をまいてはいけないなど、どれもこれも「毒気が満ちる」という禁忌です。季節の変わり目だと教えているようです。
農家にとっては大事な節目の日で、上の内容から考えると、「この日までに田植えを済ます」ということになり、少しお休みできることになります。

ただ、今の季節に通じる話しで、梅雨の最中でものがいたみ易く、食中毒などには気をつけましょう。今日から牛生レバーが生では食べられなくなりましたが、他にも「菌」は潜んでいますから。

大阪はここへきて、連日しとしと雨、通常の梅雨らしい季節となりました。この夏は西日本では例年よりも猛暑だとか。
これまでは少し涼しかったのですが、体感が夏になってくると、私のお仕事ではやっと「うちわ」や「扇子」が動きます。(仕事としてはちょっと遅いのですが…)
今年は竹うちわがちょっと不足気味ですが、日本人の「涼」をとる知恵として、是非に利用してもらいたいものです。