2016年3月2日水曜日

2016(平成二八年) 弥生2日


Spring has come!!! には少し早いでしょうか。
今年は閏年。ってわかり切ったことですが、一日得した気分の2月でした。
閏年は4年に一度と決まっています。これは太陽の動きと日常時間をちょっと合わせるため??の太陽を基準とした暦のお話。
旧暦には「閏月」というのがあり、年によっては、1か月間「閏〇月」という月があります。今年はそれには当たっておりませんが、来年は旧暦五月が閏月となり、四月・五月・閏五月・六月…と続きます。
今となれば、「閏」っていい響きだと思いませんか??(笑)
不思議なもので、3月「弥生」と聞くと、昼間の気温が10度も満たない日でも、お天気であれば陽射しに暖かさを感じる気がします。「弥生」という言葉のもつイメージでしょうか。
「弥生」とは「弥」(いや)が「いよいよ」という意味、「生」(おい)が草木が「生い茂る」という意味。つまり、「いよいよ草木が芽吹く」という意味。まさに、この春ということ。耳にもいい響きですね。

関西では、奈良東大寺二月堂では春を呼ぶ「修二会」(しゅにえ)「お水取り」が行われています。32日から12日にクライマックスを迎え、14日までの期間、大松明が焚かれ、無業息災、泰平を願います。
752年にはじめられたと伝えられており、一度も絶えたことがないというのも驚きです。
もとは旧暦の21日(今年であれば、39日)に行われていたので、二月の修する法会ということで、「修二会」と呼ばれたり、二月堂の名前もここからと聞いています。クライマックスの312日には遠く若狭から流れてきているというお水を井戸からくみ上げお供えをするという儀式とともに、大松明が焚かれます。
春を呼び、荘厳な儀式ですが、現実を見ると、最寄の駅から東大寺までの参道も交通規制があり、入場制限もあり、なかなか二月堂へは近づけないようです。
それでもやっとたどり着けた人たちには、きっとご利益があるのでしょうね…。
私のように、このクライマックスの12日には人が多いからと、行かず。どこかの平日に行けば…なんて思っていると祈りは聞き届けられないのでしょうね・・。(笑)

春を迎える行事が続きます。明日は「雛祭り」 
元は中国から伝わった禊(みそぎ)の習慣ですが、この季節の変わり目には災いをもたらす疫病や邪気が入りやすいので、人間の形をしたお人形を作り、禊をしたことが由来とか。
日本では平安時代には宮中行事となり、今も残る「流し雛」はその名残。
今のような、「女の子の節句」となったのは、江戸時代となってから。
「人日の節句(17日)」「上巳の節句(33日)」「端午の節句(55日)」「七夕の節句(77日)」「重陽の節句(99日)」の「五節句」として、重要な年中行事となりました。

今週後半からは急に暖かくなるようですが、
週末3月5日は、二十四節気「啓蟄」
「啓蟄」の七十二候初候、「蟄虫啓戸」・すごもりむしとをひらく。
春が近づくと、人間もウキウキしますが、土中にいる虫たちも動き出します。
虫たちもワクワクしている頃でしょうね。

私の「暦カレンダーを作る」仕事は今が来年のカレンダーサンプル作成のピーク。年の瀬の慌ただしさとは違うこの時季のバタバタ感はこの「ウキウキ」「ワクワク」に似たものがあるような気がします。