昨日10月23日は霜降(そうこう)。二十四節気の第18番目。
「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」
露が冷気によって霜となって降り始め、楓やつたなどの紅葉が始まります。深秋です。
そろそろ秋気が去り始め、寒冷を覚えること。関西ではまだまだ霜が降りる気配はありませんが、北の方では、初雪も降ってしまいましたから、もう始まっていますね。
天気予報で、この頃になると、「木枯らし1番」という表現を耳にすると思いますが、この日から立冬(今年は12月7日)までの間に吹く寒い北風を「木枯らし」と呼びます。
冬が近づく冷え込んだ空気の中、紅葉が一掃深みを増してきます。
昔から紅葉を眺めて楽しむ風習があり、「紅葉狩り」と言います。
「狩り」は本来、鳥や動物を捕まえるという意味で使用されるのですが、平安時代、狩りをしなくなった貴族たちが紅葉を求め、野山を周り、愛でる姿が狩りに似ていたことから、「紅葉狩り」というようになったらしいです。
先月の「お月見」しかり、貴族文化から始まった「美しいものを愛でながら、酒を酌み交わし、歌を詠む。」という日本文化の真髄のようにも思います。
ただ、いい季節は短く、落葉樹は葉を落とし、山々も冬を迎えるための冬支度がすぐ始まります。
私たちも衣替えをして、暖房器具を揃え、お鍋を出して、そろそろ冬支度を始めないとね。
冬に向け、美味しい食べ物も増えてきますからね。
ただ、悲しいかな、私は生まれてからほんとにゆっくり「紅葉狩り」も行ったことがありません。気が付けば、木枯らしも吹き終わり、寒い冬真只中にやっと「正気」に戻ります。(笑)
家業とはいえ、この季節は来年(巳歳)のカレンダーの最終製造に追われ、また再来年(午(うま)歳)の暦を手にしながら、新しい商品の企画を考えています。
平成24年やの25年、26年が頭の中を飛び交い、混乱しています。
とはいえ、結構好きな季節かもしれません…。
風邪などひかないよう、短いいい季節をそれぞれのライフスタイルの中で、楽しみましょ。