2012年10月10日水曜日

寒露(かんろ)



二十四節気の第17
今年は10月8日でした。つまり二日も前…。
こうやって季節の流れを書き綴っているのに、タイムリーじゃないって…よくない!!
このところ仕事が繁忙期に入り、ちょっと余裕がないのです…。なんて言い訳も良くないですが。

さて、気を取り直し、「寒露」とは言葉通り、が冷気によって凍りそうになる頃で、などのの渡りが渡ってきます。秋が深まり、の花が咲き、山は少しずつ紅葉の準備が始まります。秋の虫達が鳴き止むようになります。

「陰寒の気に合って露結び凝らんとすれば也」。

稲刈りも終盤となり、各地から新米が届く頃。
炊き立てのぴかっと光ったご飯を頂く、これも日本人のこの季節ならではの贅沢の極みでしょうか・・。

といっても、今年は残暑が厳しく長く、未だに、昼間は25度前後(関西圏は・・)まだまだ日焼けしそうな日差しですが、さすがに朝晩の空気はかなりひんやり感じられるようになりました。
背過ぎがピンと張るような空気感は夏のなまり切った体を起こしてくれそうです。

空気が透き通るので、夜空を見上げると、澄んだ星空が臨めるのも、この季節ならではです。
明るい大阪の夜空でも、星がきれいに見える季節となります。

二十四節気は夏の頃は「覚悟」を感じるような言葉が並び、秋になると、それが「安堵」を感じるようになります。言葉が持つパワーなのでしょうか。

私は秋生まれなので、この季節は好きなのですが、今の仕事はそのいい季節を感じる暇がなくなります。
ただ、「暦」を正しく伝える仕事に従事している以上、たとえこの季節でも、移り変わりを五感で感じたいものです。

残業からの帰り道の空気が日々冷え込んでいく中、ふとそう思います。

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