2013年8月1日木曜日

大暑 七十二候 次候&末候 (7/28~8/1・8/2~6)

           
今日は外を歩くと、お風呂に入っているような…まさに「まとわりつく暑さ」でした。
局部的な集中豪雨、ゲリラ豪雨のおかげで、今までに経験したことがないお天気ニュースを聞くことになってしまっていますが、各地いかがでしょう。

暦の話をすると、実は大暑の七十二候・末候)が大雨に関する候なんです。

大暑 七十二候 次候は、土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)
土が湿り、蒸し暑さが増す時期。

土が夏の強い日差しを受け、陽炎が立ち上がり、熱を発することを「土熱れ(つちいきれ)」と呼ぶのですが、この「熱れ」とは、蒸された暑さを言い、体にまとわりつくような暑さという表現になるのです。
あ~ほんとに、べたっ~~とした感じ、息をするのも熱いものを吸い込むような…。
この暑さ?熱さ?を気持ち和らげるため、冷たいものを口に入れたり、打ち水や行水(今の時代はシャワーかな)をする習慣があります。これが元々の「暑気払い」のことだそうです。

草木も水不足では元気なさげに見えますが、ただ、草木はこの暑さの中、根を張り、水分を潤沢に吸い上げ、緑を濃くし、葉を広げ、この季節を楽しんでいるようにも思えます。
それは、田畑の作物や草木は実りの秋に向け、この太陽の恵みを目いっぱいに受けいれないといけないんですね。
どうも人間だけが、「暑気払い」と称して、冷えたビールをあおり、「暑い、暑い!」とウダウダと過ごしているようですよ。
さて、私の七十二候の更新が遅くなっているので、続きで、次の候のお話をさせていただきます。

8 2日~ 8 6日あたりは
大暑 七十二候 末候 大雨時行(たいうときどきおこなう)
青空が突然のどしゃ降りになる不意に降り始める大雨の時期。

つまり、「夕立」。
梅雨の明けたころの暑い日の夕方、突然降るにわか雨のことですね。
「夕立」は夏の季語にもなっているように、なぜか、夏の雨だけを「夕立」というようです。
昔から、よどんだ熱い空気が一掃され、「夕立」の後の臭いはとてもいい匂いがすると言われています。たしかに、涼風が肌に気持ちいいと感じたことはありますね。

しかし、この「夕立」という言葉は当て字です。夕方降るからという意味ではありません。
詳しくは、『広辞苑』を引いてみてください。神が降臨する…みたいな意味が載っていますよ。(笑)

ただ、ここ近年の梅雨明け以降の雨は「夕立」ではなく、「熱帯性スコール」と言われることもありましたが、「ゲリラ豪雨」です。
にわかに空が暗くなり、突然の落雷や想像を絶する雨が天から降ってくるようです。
幸いにも、大阪市内では今年はまだ経験していません(そのかわり、雨も降りません)が、
ぜひ、「夕立」の後の、いい臭いを嗅いでみたいものです。

この肥大化した「夕立」のせいで、未曽有の被害の地もあるとのこと。
是非に気をつけてくださり、次にくる「立秋」を心待ちにしたいものです。


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