2013年5月28日火曜日

二十四節気 小満 5/26~30 七十二候・次候


今日 関西圏まで西から梅雨入りですね。ひどくは降りませんが、どんより薄暗く、湿度が上がった気がします。しばらくはうっとうしい日が続きますが、生活にも、農事にも大切な雨ですからね…。

この節気・小満の次候は
「紅花栄う」 べにばなさかう 
紅花畑に一面の紅色の花が咲く…。まさに初夏を思わせる光景。
このジメジメとした、梅雨の季節には、羨ましいような景色ですね。
といっても、私はこの光景は写真だけで、実際に見た事がありません。関西ではあまりない景色のような。ぜひ見に行ってみたいと思っています。
紅花は古代は染料として利用されていたのですが、今も食用、顔料など、幅広く使われています。
「赤」が印象的なこの紅花は時々、お花屋さんの店先で見かけることもありますが、花に小さなとげがあるので、摘み取るのが大変と聞いたことがあります。
この「紅花」は古くは「末摘花(すえつむはな)」と言われ、先端の花だけを摘み取って染料を作ったそうです。

私はこの「紅花」の別名「末摘花」という名で思いだすのは『源氏物語』
平安時代の小説の大作ですが、その頃からすでに、「紅花」は一般的な花であったようです。
『源氏物語』の中で、「末摘花」という女性はとても気立てがよく、光源氏に愛された女性のひとりでしたよね。
でも、到底、美人とは言えず、鼻が赤かったから、こう呼ばれたとか…。
でも、あの当時は「つり目、かぎ鼻」が美人とされていましたから、案外「美形」だったのかもしれませんね…。
それにしても、女流作家にしては、きついネーミング!
ちょっと、女性からは、ひどい言い方ですよね。まぁ、「想像」で本を読む時代ですから、誇張されて当然だったんでしょうね。

例年より10日も早い梅雨入りの今日この頃は、「夏物」の扇子の繁忙期です。手作業で、扇子を仕上げていく様子はまさに、職人芸です。
皆さんも、ぜひ1本、バッグやポケットに忍ばせておいて、この不快指数の高まる時季にひとときの涼を取ってください。

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