2013年5月16日木曜日

立夏 七十二候 5/15~20 ・末候 


先週末あたりから、関西は急な「真夏日」で、30℃近い日が続き、夜になると頭痛がして、「熱中症」予備軍のような状態でした。ほんとに梅雨前のいい季節ってどこへ??って思っていましたが、今日は少し気温も下がり穏やかな日和。
春日焼けはしたくはないけど、涼風に誘われ、思わず空を見上げてみたり、街行く「クールビズ」の男性方も、軽くジャケットを羽織り、いい感じ…。

さて、立夏の末候は
二十一候 「竹のこ生ず」(たけのこ しょうず)
土から、筍がひょっこりと顔を出す頃、となります。

あらっ、「筍」??って今年は旬にたくさん頂き、木の芽あえ、若竹、イタリアン、中華、スープにご飯と一通りのフルコースは堪能したのですが、これからですか・・?
と、思うのは私だけではないと思います。
筍は一般的には3月あたりから6月近くまでが旬とされています。ただ、私たちの食卓に上がってくるのは3月から4月がピーク。最近はデパ地下やスーパーも、皮付きの掘りたての筍は見かけなくなってきました。

二十四節気など「暦」はいつも新暦より少し早い目に季節が動くのですが、今回の七十二候はちょっと遅れている?
こんなこともあるのかな?と思いきや、そうではないんです。
筍の種類の違いのようです。

今、私たちがよく頂いている筍は「孟宗竹」といい、江戸時代に中国から入ってきた外来種です。春にまだ土の中に筍がある間に掘り出し、頂きます。
この七十二候で出てくる筍は「真竹」という日本古来の筍のことで、5月から6月にかけてがシーズン。淡竹(はちく)のように、少し細い目の筍で、土の上に伸びた部分を頂きます。
というわけで、この七十二候(本朝・日本版)は江戸時代に作られた暦なので、季節が少し遅れているように感じたわけなんですよね。

もうしばらくして、お野菜売り場で、細く長い筍を見つけられたら、この「七十二候」を思い出してください。それが「真竹」です・・・。

うちの業界はカレンダーシーズン前の夏までは「夏物」として、「うちわ」や「扇子」を扱います。
これも季節先取りで、ほんとに必要になった時には売れなくなります。カレンダーもいっしょです。お正月が来てしまったら、買ってはもらえません。もう次の年を考えています。

私は日本の四季を追いかけ、追われる仕事をさせていただき、心から感謝しています。

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