2012年9月7日金曜日

白露(はくろ)


二十四節気の第15番目。2012年は9月7日
「白露」とは、秋の本格的到来を言います。大気が冷え、草花に白い朝露がつくようになる頃。太陽がだんだんと離れていくため、空も高くなってきます。
「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」
ただ、「露」には色はありませんが、なぜ「白」というのでしょう。日本人は「白」から想像する季節は雪=冬となりますが、お隣、中国では「白」は秋の色とされています。そのため、「白い露」となり、「白露」と呼ばれるのでしょうか。      
それにしても今年は、暦の上では、もう「秋」なのに、世間ではまだまだ残暑が続き、連日スコールのような豪雨が通り抜けています。前回の節気「処暑」の時にも同じようなことを書いているので、この半月、ほとんど季節が動いていないみたいです。
ほんとに亜熱帯気候と言われても仕方がないようなちょっと「夏を惜しむ過ぎる」晩夏となっています。
でも、時節は正直で、朝露が降り始めます。
露とは夜明け前に気温が下がり、空気中の水蒸気が凝固してできます。この「朝露」が朝日とともに消えてしまうので、昔から「儚いもの」と言われます。秋の季語である「露草」も朝のほんの短い時間しか咲いていないという「儚さ」から「露草」と名付けられたとも・・・。
また、この季節は春同様、「秋の七草」があります。
萩・桔梗・葛・撫子・すすき・おみなえし・藤袴
春の七草はお正月明けにお粥で頂きますが、「天高く馬肥ゆる、食欲の秋」ですが、秋は「食」ではなく愛でる七草となります。どれも、儚そうなものばかりですね。

この日から「仲秋」になり、その期間にある満月が「中秋の名月」。今年は930日です。 
さて・・・うちの仕事はゆっくり月を見上げておれる時期ではなくなってきました。そうならないと困るのですが、こうも残暑厳しいと、やはり「カレンダー」の動きはよくないですね。
年によって変わる残暑や初秋がお商売に関わってくるって、ほんとに「季節労働者」です。(ここ近年はそれだけが理由ではありませんが…涙)

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