2012年4月19日木曜日

穀雨


 太陽黄経(太陽の天球上の通り道である黄道と天の赤道との交点)が30°となり、「穀雨」(こくう)と言われます。
(ちなみに春分の日が0°で、秋分の日は180°)って、天文学は詳しくない私が言うのですから、この話は完全な受け売り。

昔から、太陽の位置や月の満ち欠けは「暦」や「日々の暮らし」にとても大きな意味があり、
今では「アナログ」なお話しとなりますが、当時としては計算され尽くしたとても「デジタル」なことだったんだと思います。

ここからはちょっとした暦のお話です。
明日4月20日(平成24年) 「穀雨」とは春季最後の節気で、穀物の成長を助ける雨が続く頃。
「春雨降りて百穀を生化すればなり。」

そう言われると、この時季、雨が多いと思いませんか。大阪は明日から週末にかけてお天気が崩れるとの予報・・・(涙)
降雨量が多いわけではなく、「春雨じゃ、濡れていこう…」という時代劇のセリフの通り、
霧雨のように降る「春雨」の季節です。

春雨が百穀を潤すことから「百穀春雨」と呼ばれるのですが、雨で潤った田畑は種まきの絶好の季節となり、農事暦では「種まき」の目安とされています。

つい先日、久しぶりに野を越え、山を越え、プチ旅行に行った折も、車窓からは「苗代」が作られている情景を見かけられました。
ここから半年かけて、美味しいお米が出来上がるわけなんですよね…。
「清明(44日)になると雪が降らなくなり、穀雨になると霜が降りることもなくなる」という言葉のとおり、北から南、温度差はあるにせよ、「春」本番となり、日差しも強まってきます。
(春陽は夏の日差しよりお肌には良くないそうですよ…おばあちゃんによく言われました…)

穀雨が終わる頃(「立夏」直前)に八十八夜(51日)を迎えます。
「八十八夜」や「立夏」については、また書かせていただきます。

「カレンダー屋」もそろそろ年末の商戦に向けて、「種まき」が始まっています。
半年後、こちらもいい「お米」ができますように。

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