2014年12月27日土曜日

2014/12 押しせまり、そして大晦日から新年に。


ぼちぼちと世間は仕事納めとなり、大掃除やおせち作りや帰省など、それぞれの新年を迎える準備を進められていることと思います。
さて、サボり気味のブログも今年の締めくくりとなりました。

旧暦では毎月の最終日を晦日(みそか)と言います。晦日のうち、年内で最後の晦日、つまり12月の晦日を「大晦日」と言い、元々「みそ」とは「三十」のことであり、「みそか」は30日の意味。
ただ、旧暦も新暦も大の月、小の月があるので、いまでは1231日を指すようになってきたようです。

日本での「大晦日」の慣習は、古代から続く「歳神様」(としがみさま)、「歳徳様」(としとくさま)信仰に基づく儀礼から起こり、その年一年間を司る神様が年初に来られるため、「正月様」(しょうがつさま)とも呼ばれ、各年によって来られる方向が異なり、その方角は「恵方」と呼ばれていました。
(2月の「年越し」の最近はやりの恵方巻きはここから来ているのでしょうね。)

この神様をお迎えするにあたり、各家々では、神様と食事を共にしたりするために大晦日から「年籠り」(としごもり)をして、続く元旦もいっしょに家で過ごすことが一般的だったようです。
その後、この慣習は消えていき、庶民は正月三が日などにこちらから神社へ「初詣」を行うようになっています。

さて、その元日。
年賀状には「元旦」と書いてあったり、「正月」との区別ってご存知ですか。
「元日」とは11日のこと。「元旦」はその日の朝(午前中)のことです。
「元旦」の「旦」 は、「日」の下に「一」があり、これが地平線を表し、太陽が昇る様子をあらわした文字なので、午前中となるわけ。
とういうわけで、年賀状によく書かれる「元旦」とは、11日の午前中に届かないといけないということになりますね…。私の年賀状はいつも、三が日が終わる頃にしか届かないという無精者の年賀状なんですが…。
つまり、11日祝日のことを、「元日」と言い、そのお祝いをする午前中を「元旦」と言い、「正月」とは、旧暦1月の別名で、今では、新暦1月を意味しています。

とまぁ、年末年始、大晦日からお正月とイベントの多い1か月、正月の中には、小正月があったり、松の内、七草がゆの日、などなど、細かい行事予定が並びます。暦も忙しく動きます。
とにかく、一年で一番、体も心もお家も地域もリフレッシュできる期間かもしれません。その分、暴飲暴食が過ぎる頃でもあります。
どうぞ、ご自愛くださり、よいお年をお迎えください。


私のブログもまた不定期に、「暦」のことをわかりやすく、お知らせしたいと思います。来年もよろしくお願いします。

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