2013年1月5日土曜日

小寒(しょうかん)


明けましておめでとうございます。
今年も、「暦話し」をよろしくお願いします。

2013年(平成25年)の最初の二十四節気は1月5日の小寒(しょうかん)です。

節気の中では23番目に当たり、実際の暦での年明けは2月ということになりますが…
まだまだ寒さが最も厳しくなる時期の前半ということで、
「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」
日本列島、寒いはずですね…。

この日から節分(立春の前日)までを「寒(かん)」と言い(寒中・寒の内とも言います)、
この日を「寒の入り」とも言います。一番寒さが厳しくなる入口ということですね。

年末から書き始め、お正月にはその返事を書いていた「年賀状」も、今日からは寒中見舞いとして出し始めてくださいね。

武道の世界ではこの「寒」の時季に寒稽古や寒中水泳が行われますが、よくテレビなどで見かけますね。
この寒さ厳しい頃の耐寒行事は、心身を鍛練すれば、邪念や煩悩から解き放たれるとされています。武道だけではなく、若い僧侶の方々も「寒中托鉢」なるものをされ、無病息災などを祈る習慣が残る地域もあります。
う~~怠け者で寒がりの私には絶対無理な業ですが…。

やはり私は「食」の方がいいですね…。
この寒の入り・小寒あたりから、お正月の後の行事や言い習わしが始まります。
七草粥(七草雑煮)、鏡開き・おぜんざい(11日)、小正月・小豆のお粥(15日)…と続きます。

週明けの7日は七草粥(七草雑煮)を頂く日ですね。
昔から年初に若菜を摘む「若菜摘み」の習慣があったとか、凍りついた大地から芽生えている若菜には生命力があり、これを食べれば厳しい寒さも乗り越えられると信じられていました。
そこから、7日の朝に「春の七草」(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)を入れた「七草粥」を食べる風習が生まれたと聞きます。
また、おせち料理に不足がちな青菜を頂くことで、栄養補給になり、お正月から食べ続け、飲み続けた胃を休みてあげる効果にもなるとか。
とはいえ、本格的な新年のスタートが来週からとなると、七草粥で栄養をもらい、また新年会などで飲み続ける日々が始めることとなりますね。
皆さん、新年ご自愛ください。

3 件のコメント:

  1. 新年、あけましておめでとうございます。
    いつも、私のフェースブックにお返事頂きまして、ありがとうございます。
    年の始めの~♪??
    と言う区切りをカレンダーの暦に込められて書かれているこのブログ、これからも楽しみしております。
    頑張ってください。
    私も年の初めの区切りをこんな会で毎年しております。
    https://www.facebook.com/Kankoukenkousou
    参考してください。

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  2. 小野様
    お読み頂き、光栄です。
    小野様が進めておられる「想いを伝えるプロジェクト」、どんどん進んでいってください。私にも何かできることがあればいいのですが…。
    私はカレンダーが普通の印刷物ではなく、暦の面白みをうまく伝えられればと思い、まだまだ勉強中ですが、プログを続けていこうと思っています。
    これからもよろしくご指導ください。よろしくお願いします。

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  3. 暦、勉強したことがあります。
    但し、商売に直結する話ですが!
    今はもう、辞めてしまいましたが、昔、カレンダーをロフトのような個性ある量販店で販売した事があります。その際にどんな特殊な物があるのだろうと調べた事があります。日本の暦が明治以前はいっぱいあったそうですね。
    そらそうですよ。暦を見て農作物をいつ植えるかというのが、当時の農民の関心事です。日没と日の出、潮の満ち引きを勘案して決められる自然に応じた生活に密着した暦なんですから。
    現在のカレンダーが、もっと生活に密着したものだとしたら、今以上世の中の役に立つ訳ですから、もっと売れるはず。
    貴殿の会社の商売繁盛を願っております。

    今、問題点は印刷物全般が生活に密着しなくなってきました。
    進路を変えないと、生い先、寂しい気がしております。

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