先週土曜日4月5日がもう雪も降らないでしょうという春を告げる二十四節気「清明」でした。
まだまだ花冷えが続いていますが、空がぼんやりと霞み、春を告げる鳥の鳴き声が聞こえたり、確実に日の光は肌に当たり、「日焼け」を気にする頃となってきます。
さて、今日は節気とは少し違うお話しです。
今日8日は「灌仏会」(花まつり)。これは宗教上の行事なので、「暦」とは違いますが、静かに春を告げる行事の一つとなっています。
元々旧暦の4月8日なので、実際は今年は5月6日となりますが、4月8日を新暦に置き換えて、お寺ではお祭りをされています。
もちろん、仏教の祖であるお釈迦様のお誕生日です。
インドの奥地で花に囲まれお生まれになったということで、お寺の門前の軒先に花で小さな御堂(花御堂)を作り、その中に置かれた小さなお釈迦様像に甘茶を掛けてお祝いします。
甘茶を掛けるというのは、言い伝えに、「お釈迦様の誕生を慶び、天に龍が現れて、甘露の雨を降り注いだ」、という表現があるらしく、それを模して、甘茶となったようです。
紫陽花の一種から作られるお茶で、ほんのり甘い味がします。(決しておいしいとは言えませんが…)
同じ宗教でも、東洋西洋を問わず、イエスキリスト様のお誕生日であるクリスマスは盛大にお祝いをし、いろいろなイベントが催されるのに対し、何とも、質素な落ち着いたお誕生日なんでしょうね。
また、イエスキリスト様が復活された日が復活祭【イースター】として欧米諸国では休暇となったり、お祝いされています。お店などでは必ず、”Happy Easter!!”と声をかけてくれます。
復活祭はキリスト教の宗派にもよりますが、基本的には「春分の日」後の満月の後の最初の日曜日と定められており、今年は4月20日とのこと。
復活祭はキリスト教の宗派にもよりますが、基本的には「春分の日」後の満月の後の最初の日曜日と定められており、今年は4月20日とのこと。
年によりかなりの差があり、2年前はイースターと「灌仏会」(花まつり)が同日の4月8日となり、お釈迦様とキリスト様が同じ誕生日となった年でした。
ともあれ、新しいスタートの4月。いろいろなものに「新」という言葉が似合うこの季節。
さぁ、いい年度となりますように。
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