2012年11月8日木曜日

立冬(りっとう)


また1日遅れてしまいました…。暦は日々動いているのに、忙しいとはいえ、失態です…。

「立冬」は昨日117日の暦です。二十四節気の第19番目。
初めて冬の気配が現われ、冬が始まる日。朝夕冷えみ、日中の陽射しも弱まってきます。
「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」
この日から立春(平成25年は24日)の前日までが、「冬」となります。
たしかに、昨日や今朝は風が冷たく冬のいいお天気って朝でしたね。さすがに大阪では霜が降りたりはないのですが、
昨夜は出かける用事があるから、冬の初めに着る赤いトレンチコートの洗濯タグを外したり、ちょっと慌ただしい朝でした。

「立」には新しい季節になるという意味があり、「立春」、「立夏」、「立秋」とあわせて「四立」(しりゅう)といいます。

さて、「小春日和」ってよく耳にする言葉ですが、この頃に使います。
空気は冷え込んでいても、陽差しがポカポカとなる日がありますよね。
そんな日は春の陽気に似ていることから、「小春日和」と呼ばれています。小春日和の中、公園で日向ぼっこ…なんていいです。
この「日向ぼっこ」は、「日向ぼこり」という言葉から変化したもので、「ぼこり」は、暖かくほっとするという意味の「ほっこり」から来ているとか。
こんな日は太陽の光を求めて、三毛猫ちゃんみたいに「日向ぼっこ」ってしたいですね。
(人間様はなかなかゆっくりする時間がないのが悲しいですけどね。)

「日向ぼっこ」のこの季節、乾燥した空気がピンと冷え、春の陽差しのような日は「天日干し」にも最適。生のお魚を天日に干すことでキュッとうま味や風合いが増し、保存食になります。吊るし柿もこの季節ですね。
これからの寒い夜には干物をあてに、熱燗なんていいですよね…??(これも立冬の行事?

また、この頃は七五三の季節でもありますね。
私も幼少の頃、派手な着物をきせてもらい、頭にお花をつけ、なぜか運動靴姿で、千歳飴を持った色褪せた写真があります。(笑)
子どもの健やかな成長を願うため、晴れ着を着て神社に詣でる風習で、武家社会の子供が成長するときの儀式に由来しています。
幼児の死亡率が高かった頃は「七つまでは神のうち」と、七歳を越えて初めて人間の世界に入れるという考えがあるとか。七五三は、七歳まで無事に生きてこられた子どもの成長を神様に感謝するという意味もあるようですね。
この立冬の頃は、秋の実りを神様に感謝する頃でもあるので、それに合わせて七五三も行われたということです。

さぁ、各地紅葉も最終戦、晩秋から初冬を迎え、散策をしたり、いい季節です。
街では気の早いおせち料理や冷凍保存できるおせち材料が売り出されています。とはいえ、私の家業はこの季節が正念場。
インフルエンザの予防接種も受けたし、いい年末、年明けが迎えられるよう、もうひと頑張り!!!

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