2016年6月21日火曜日

20160621 二十四節気 夏至

今日は「夏至」
 この言葉は子供の頃から聞いてきただけあって、ほとんどの方はどういう日かわかっておられると思います。決して正確ではないですが、一年の中で、昼の長さが一番長い日。
今日の大阪は予想に反し、晴天で、昼の長さを十二分に感じられる日となりましたが、例年であれば、梅雨の真っ最中で、どんよりした日が多いせいか、あまり昼の長さを感じられないのが常となっていますね。

昨日から各地で大荒れのお天気となり、こんな悠長な暦のお話をしている場合ではないのですが…。

 「夏至」というのは、この言葉そのものに「暦」の上での意味があるというよりは、述べたように、日の長さで「夏」を表しています。
ただ、この節気の中にある、七十二候(3)は共に、植物の名称が示すように、本格的な夏の前のちょっとじめっとした重い空気が感じられます。

「夏至」の反対の日「冬至」の頃に芽を出した「うつぼぐさ」が枯れ、華やかな夏の花が咲き出す時季となり、消えていくものに思いを寄せる古人の風情を感じられたり、
「梅雨」の代表格の花と言えば、あやめ。
私にとっては未だに見分けが難しい「あやめ、しょうぶに、かきつばた」はどれも、梅雨の重い雨を流し落とすような円を描く葉と、姿勢の良い花の姿はしなやかな凛とした「美女」にもたとえられます。
また、日本独自の文化から生まれた雑節のひとつでもある「半夏生」。
半夏生という草の葉が白くなってくる頃、そろそろ田植えを終わらせる節目となり、スタートした農事の繁忙期に一段落がきます。
梅雨の頃は、いろんな植物がこの時季を渡り、6月末の「夏越の祓え」を過ぎれば、次の節気が今年は七夕と重なる「小暑」となります。
「夏越の祓え」とは大晦日と同じ厄災を祓う日として、神社などでは、「茅の輪くぐり」が行われます。(あまり見かけない行事となっているのは寂しい限りですが…)

私を含め、この梅雨の季節はどうも体調が優れなくなってきます。
この季節のお野菜にもいろいろありますが、夏のネバネバ野菜は胃を強くすると言われています。納豆を食べられないというか食べない私ですが、この季節のオクラの粘りは体のほてりを押さえ、夏バテも防止してくれるお野菜のひとつ。お世話になっています。
体をクールダウンさせると言っても、あまり冷たいものばかりはよくないので、晩酌をされる方々も、お酒も「冷酒(れいしゅ)・・冷蔵されたお酒」ではなく、「冷酒(ひやざけ)・・常温のお酒」の方がいいかと…。
それにしても、同じ漢字の音訓読みを変えただけで、意味まで変わってしまい、読む人によってとらえる意味が変わるというのは…日本語の奥深さというか…。

と、唯一、祝日の無い月「六月・水無月」もあと10日。
季節の変わり目を感じながら、この始まったばかりの夏を乗り越えていきたいですね。

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